市原隼人「おいしい給食」給食バトル展開生徒2人と「ROOKIES」グローブでキャッチボール

AI要約

市原隼人が主演映画「おいしい給食 Road to イカメシ」の大ヒット記念舞台あいさつで、シリーズ化された給食バトル作品について語った。

映画には、新たな給食バトルが描かれ、市原隼人と共演した佐藤大志や田澤泰粋が登場し、市原隼人は「ROOKIES」のグローブを使ってキャッチボールを楽しんだ。

監督やキャストは、作品への思いや決定について語り、観客の反応に感激していた。

 市原隼人(37)が8日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「おいしい給食 Road to イカメシ」大ヒット記念舞台あいさつに出席し、高校野球を描き、TBS系ドラマから映画化された「ROOKIES」の出演時に使ったグローブを使って、生徒役を演じた2人とキャッチボールしたと笑顔で明かした。

 「おいしい給食」は、19年10月期にテレビ神奈川をはじめ地方の独立系UHF局で放送された、連続ドラマでスタートした。1980年代の中学校を舞台に、市原演じる頭の中に給食のことしかない給食絶対主義者の教師・甘利田幸男と給食好きの生徒が、日々の給食をいかにおいしく食べるかに腐心し、手を加えるなどするバトルを、5年にわたって描いてきた。市原にとって主演作では初のシリーズ化作品となった。

 23年10月期に放送されたseason3からは、甘利田が赴任した北海道函館市の忍川(おしかわ)中1年1組を舞台に、田澤泰粋(15)が演じる粒来ケンとの、新たな給食バトルを描く。今回の映画には、season1で描かれた常節(とこぶし)中1年1組、そして21年10月期に放送されたseason2では、甘利田が異動した黍名子(きびなご)中3年1組で、甘利田と給食バトルを繰り広げた、佐藤大志(17)演じる神野ゴウが復活登場した。

 佐藤は「season1、2で共演させていただき、一緒に撮影しても、やっぱり市原さんだと思うし。休憩時間も泰粋君とキャッチボールして、楽しかった」と明かした。市原は「神野ゴウが出ていると、芝居の中でも図らずも涙があふれ出そうになる。見るとデカくなってやがる。『おいしい給食』の幸せな日々を感じます」と感慨深げに語った。その上で「私は、部屋に『ROOKIES』のグローブ、ずっと積んである。それを2人に渡してキャッチボールしました。泰粋は野球部なので、楽しかった」と笑みを浮かべた。

 田澤は「桜の時期だったので、咲いたところでやりました。最高です」と振り返った。佐藤との共演について聞かれ「ゴウは好きだったんですけど(物語の中の)ケンはゴウを知らない。そこは、けじめをつけてやりました」と振り返った。佐藤は「何シーンか現場で見て、これがケンかと思った」と田澤の演じるケンを認めた。

 綾部真弥監督は「葛藤もあった。最初からゴウのシーンは台本に書いていたけれどカットした。とにかく(甘利田と給食バトルする)2代目として、ケンを立てた。ケンのドラマを作らなきゃと脚本を作ったが、さまざまなことを考え、ゴウが出た方が集大成の意味を込め、撮影前の決定稿に復活した」と、今作でのゴウの復活に葛藤はあったと明かした。観客の温かい反応に「喜んでいただいて、うれしい。初代と2代目、並び立つのは、市原君も言ったように涙が出るほど感動する」と感激した。

 ◆「おいしい給食 Road to イカメシ」 1989年(平元)冬。中学教師・甘利田幸男(市原隼人)は北の地に降り立った。隠し持った真の目的は、イカメシを味わうこと。だが赴任から1年以上経つもイカメシが献立に登場することはない。相変わらず給食のために学校へ行き、食のライバル粒来ケン(田澤泰粋)と毎日ひそかにしのぎを削っている。一方、新米教師の比留川愛(大原優乃)は甘利田に憧れを抱き、近くにいたいと願っていた。ある日、忍川中学が給食完食のモデル校に選定される。忍川町では町長選挙を前にして、政治利用に使われようとしていた。不穏な空気を察知した甘利田は、おいしい給食を守るために、主導する等々力町長(石黒賢)に敢然と立ち向かう。そんな中、イカメシとの頂上決戦の幕が上がろうとしていた。