「神回だけ見せます!」でベタドラマを初視聴 イマドキTV+

AI要約

「ベタドラマ」というのを初めて見た。平成17~18年に放送されていたバラエティー番組「くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン」で紹介されたショートドラマで、恋愛や学園ドラマのベタなシーンをユニークに組み合わせている。

20年近くも遅れて視聴したが、その魅力に気付き、配信サービス「TVer」での特集番組「神回だけ見せます!」で知った。佐久間宣行と伊集院光が名作や問題作の中から「神回」と呼ばれる番組を紹介する番組がある。

遠藤久美子主演の「ベタな片想い」は、恋愛ドラマのベタな要素ばかりを詰め込んだが、真剣な演技とストーリー構成により視聴者を引き込む。ベタな展開でも感情移入しやすい構成になっている。

「神回だけ見せます!」でベタドラマを初視聴 イマドキTV+

「ベタドラマ」というのを初めて見た。4月にはリバイバルで特番も放送されていたようだけど、見たのはオリジナルのほうだ。

平成17~18年に放送されていたバラエティー番組「くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン」(日テレ系)の番組内企画である。恋愛ドラマや学園ドラマなどにありがちなシーンばかりを組み合わせて、ショートドラマを制作している。

放送されていた時期にあまりテレビを見ていなくて、番組自体を知らずにいた。だからリバイバル特番もスルーしてしまっていたけど、いやぁこれを知らなかったのが残念。めっちゃ面白いじゃないですか。

20年近くも遅れて初見することになったのは、民放の公式配信サービス「TVer(ティーバー)」で配信中の「神回だけ見せます!」で取り上げられていたから。

日テレの番組アーカイブから「これぞ神回」という番組をスタッフがセレクトしている。MCの佐久間宣行さんと伊集院光さんが、あれこれ論評しつつ鑑賞するというTVerオリジナル番組だ。名作もあれば問題作もあり、なぜそれが「神回」なのか、という関係者の証言も見どころになっている。

で、初視聴したベタドラマが遠藤久美子さん主演の「ベタな片想い」だった。「内気な主人公の友達はきまっておせっかい」とか「田舎の母親と急に方言でしゃべる」とか、恋愛ドラマに出てくるベタなシーンを連発。ただし、演出におふざけは一切ない。俳優陣はどんなシーンも全力で演じている。

導入や展開など、ストーリー構成もしっかり考えられているから、クスクスと笑いつつも、いつの間にか感情移入してしまう。ネタVTRのはずなのに、エンクミの涙にほろりとさせられたりして。

しかし、好きな男性に会いに行ったら「彼女らしき女が現れその場を去る」というパターン、定番のベタとしてネタにされていたけど、つい最近もどこかで見たような気がする。ベタは永遠に不滅ですね。(ライター 篠原知存)