都知事選出馬表明の清水国明、八丈島を視察 「災害対策を中心とした本土との連携の可能性など、しっかりと取り組んでいきたいと感じる」

AI要約

タレントの清水国明が東京都知事選に立候補し、八丈島を訪れて防災の現状を視察

清水は災害支援の経験を活かし、東京都で安心な環境を作りたいと表明

視察を通じて、八丈島の課題や希望の光、災害対策の重要性に気づく

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明しているタレントの清水国明(73)が3日、八丈島を訪れ、現地の防災の現状を視察した。

 清水は先月30日に開いた出馬会見で、阪神淡路大震災から災害支援を約30年間行ってきたことを明かし、東京都で災害が発生した場合、最も悲惨な状況になると予測。「皆さんが安心して暮らせる東京をつくり出さなければいけない」などと立候補の理由を語っていた。

 清水は自身が立ち上げた政治団体「清水国明と東京都の安全な未来をつくる会」の代表として八丈島入り。八丈島は、八丈富士の噴火問題を抱え、本土と比較して台風の上陸、接近の回数も多いためあらゆる災害の対応が求めらている。今回の視察には地元の関係者や都心部から八丈島近郊の青ヶ島に移住したIT企業社長に対してもヒアリングを実施。八丈島は都市部からの支援を受けるだけでなく、逆に首都直下地震の際には八丈島サイドからの支援、八丈島を中心に各諸島や東京都市部への支援も検討できることなど新たな気づきも得られたという。

 移住者らからは「青ヶ島のような島しょでは、避難道が1本しかないなど、個別対応が必要な事案が多々ある」「通信環境が光回線開通で良くなったが、所により電波の届かない場所もある」「役場の職員の方々も親切に村民に寄り添ってくれていますが、職員数の不足はあると思います」「青ヶ島は糖尿病になっても島内で治療できない。終のすみかにはできないし、島内で亡くなっても火葬場が無いので八丈島へ行くことになる」など、実際に住んでいる人々の生の声に耳を傾けた。

 また、清水は八丈町の山越整副町長とも面会し「食糧備蓄などについては予算の都合など含め、離島のみでは限界がある」など説明を受けた。

 清水は自身のX(旧ツイッター)でこの日の視察を報告し「八丈島をはじめとして東京都には貴重な島がたくさんあります。観光資源としてももちろん、各地に根付いている尊い文化や住民の方々の豊かな暮らしを守っていくために、災害対策を中心とした本土との連携の可能性など、課題だけではなく希望の光として認識しながら、しっかりと取り組んでいきたいと感じる、そんな有意義な視察となりました」と記している。