被害者の足取り、容疑者宅訪問後に途絶える 多摩川スーツケース遺体

AI要約

46歳の原唯之さんが多摩川の河川敷で遺体を遺棄され、元交際相手を含む5人が逮捕される事件が起きた。原さんは舞容疑者の実家を訪れた後に行方不明となり、遺体発見された。捜査が進行中。

原さんは実家を訪れた後、姿が確認されておらず、容疑者らが一部を供述する中、警察は関係者のアパート周辺の映像を詳細に分析している。

捜査当局は5人の役割や遺体の遺棄経緯について詳細に調査を進めており、事件の真相を解明するため動いている。

被害者の足取り、容疑者宅訪問後に途絶える 多摩川スーツケース遺体

 多摩川の河川敷で原唯之さん(46)=東京都江戸川区=の遺体を遺棄したとして、元交際相手の西高舞容疑者(32)=大阪府高槻市=ら5人が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、原さんの足取りが舞容疑者の実家(東京都大田区)を訪れた2023年12月中旬を最後に途絶えていることが29日、捜査関係者への取材で判明した。県警捜査1課は、原さんが実家で容疑者らと会った際に事件に巻き込まれたとみて調べている。

 捜査関係者によると、原さんは12月16日前後に江戸川区の自宅を出た後、交際関係を解消していた舞容疑者の実家を訪問したという。実家には母の美保(51)と兄の昌吾(34)の両容疑者が暮らしていた。

 県警は関係各所の防犯カメラの映像を詳細に分析。原さんが東京都江戸川区の自宅を出て大田区の実家があるアパートまで移動したことは追跡できたが、訪問後にアパートから外に出る原さんの姿は確認できていないという。

 捜査1課は、原さんの訪問前後に、舞容疑者と父親の昌浩容疑者(53)=千葉県船橋市、交際相手の岩城周平容疑者(39)=大阪府高槻市=を含む5人全員がアパートに集合した可能性があるとみている。

 原さんの遺体は、この訪問と同時期に大田区の多摩川河川敷でスーツケースに入れられて遺棄されたとされる。捜査関係者によると、防犯カメラには実家のアパート近くの路上でスーツケースを運ぶ昌浩、昌吾、岩城の3容疑者の姿が写っていたという。5人の一部は「3人がスーツケースを運んだ」と供述。遺棄現場近くでも容疑者らの姿は確認されているという。

 捜査1課は、原さんの死亡の経緯と遺体を遺棄したとされる5人の役割分担について詳しく調べている。【宮本麻由、矢野大輝、横見知佳、柿崎誠】