世界一有名なシバイヌ「かぼす」旅立つ お別れ会で各地から哀悼の声
世界一有名なシバイヌ「かぼす」が天国に旅立った。かぼすは保護犬で殺処分される寸前だったが、18歳まで佐倉市で幸せな生活を送った。
かぼすの飼い主である佐藤さんが「かぼちゃんのお別れの会」を開き、多くのファンが参加。花屋で行われた会には国内外から50人を超すファンが集まった。
かぼすは世界的な知名度を持ち、ファンから惜しまれる存在となった。様々な人々がかぼすを讃え、最後の別れを惜しんだ。
「世界一有名なシバイヌ」が24日、天国に旅立った。もとは殺処分される寸前だった保護犬で、千葉県佐倉市で暮らしていた18歳の雌犬の「かぼす」。26日、飼い主で保育士の佐藤敦子さん（62）が「かぼちゃんのお別れの会」を同県成田市の花屋で開き、多くのファンが悼んだ。
「人生のパートナーのような存在だった」。お別れ会で、佐藤さんが15年余りのかぼすとの思い出を振り返った。会が開かれたのは、成田市公津の杜にある「フラワーkaori」。花に囲まれながら天国に旅立ってほしいと、お別れの会は飼い猫がいる自宅ではなく、花屋で開いたという。
会場近くでは、最後のお別れをしようと、会が始まった午後1時時点で、50人を超すファンの列ができた。UAEやドイツといった海外メディアの姿もあった。かぼすのアルバムや手作りぬいぐるみ、写真パネルなどが設置され、かぼすのTシャツを着ていた人も。
ベルギー出身で、デザイナーのディオンさん（30）は、高校生の時にネットで知ったという。7年前に来日後、かぼすの絵を佐藤さんにプレゼントしたこともあり、「高齢だし、介護をしていたのは知っていたが悲しい」と話した。仮想通貨の関係者も集まった。「SBIVCトレード」（東京都港区）のアナリスト、西山祥史さん（34）は「世界ではハチ公を超える知名度かもしれない。100年後日本昔話に載っている犬だと思う」とたたえた。
