雅子さま、子どもらの演奏に「胸がいっぱいに」 両陛下が岡山入り

AI要約

天皇、皇后両陛下は岡山県入りし、地元の学校や取り組みを視察。

天皇陛下は生徒たちとの懇談を通じて技術や環境改善に関心を示す。

皇后さまはジュニアオーケストラの演奏に感動し、明日の植樹祭でも披露する曲を聞く。

雅子さま、子どもらの演奏に「胸がいっぱいに」 両陛下が岡山入り

 天皇、皇后両陛下は25日、東京・羽田空港発の特別機で岡山県入りした。26日に岡山市で開かれる「第74回全国植樹祭」に出席するためで、同日夜帰京する。

 25日は市内の県立岡山工業高校を訪れ、各教科での学習を地域の課題解決にいかす取り組みをしている生徒らと懇談した。地域の道路を点検し、適切な修繕につなげている土木科の生徒に、天皇陛下は「どういうところを中心に見ているのですか」などと質問。笠原陸さん(17)は「取り組みを発信できてうれしい。20年、30年後は立派な土木技術者としてまたお会いできたら」と話していた。

 岡山城の堀の水の濁りを改善するための実験を続けている化学工学科の取り組みについても説明を聞いた。生徒らが、近くの小学校の池に水酸化マグネシウムと粘土の粉末を入れたところ、水中の藻が沈殿し、透明度が高まることを発見したと聞くと、皇后さまは「どうやってマグネシウムのことを調べたのですか」と感心した様子だった。

 体育館では、小学生以上が参加する岡山市ジュニアオーケストラが、「輝ける『令和』に向かい」を演奏している様子を視察した。この曲は、天皇陛下のビオラの師、兎束俊之氏が作曲。26日の植樹祭の会場で披露する予定だという。

 演奏後に懇談した団員らによると、皇后さまは「素晴らしい演奏でした。明日は聞くだけで胸がいっぱいになりそうです」と語ったという。(中田絢子)