「地球の歩き方」横浜市版、市民が選んだ「これ以外ない」表紙の場所

AI要約

地球の歩き方が横浜市版のガイドブックを8月に発売する。表紙にはみなとみらいが選ばれ、アンケートで決定された。

アンケート結果に基づき、みなとみらいが人気のあるスポットであることがわかった。今井歩プロデューサーが大さん橋からの景色を選定し、バランスを考慮して表紙が作られた。

448ページのガイドブックは市内の学校や図書館などに寄贈され、市民が横浜市をさらに好きになるきっかけとなることを期待している。

「地球の歩き方」横浜市版、市民が選んだ「これ以外ない」表紙の場所

 海外旅行者向けガイドブック「地球の歩き方」の「横浜市」版が8月に発売される。表紙に描かれる場所は今回、アンケートで決まったという。横浜の「顔」に選ばれた場所は――。

 「これ以外ないよねという表紙になりました」

 24日に横浜市役所(中区)を訪れた宮田崇・地球の歩き方統括編集長はこう紹介した。

 横浜市版の制作にあたって、編集部は昨年秋、市民らへのアンケートを実施。2500件余りの回答のうち7割が、西区と中区にまたがる「みなとみらい」を表紙イラストに推したという。

 山下公園や中華街、磯子の工業地帯、ズーラシアといったアイデアも寄せられたが、今井歩プロデューサーによると、編集部の話し合いでも「みなとみらいが圧倒的で、意外と意見は割れなかった」。

 問題は、どこから見た「みなとみらい」にするか。今井さんたちはアンケートを参考に現地で撮影したり歩いたりして、大さん橋から見た風景に決めた。表紙のイラストは楕円(だえん)形の枠におさまる。このため「バランスを考えて、泣く泣くインターコンチ(ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル)はカットした」という。

 448ページの「地球の歩き方 横浜市」は8月1日に発売。全市立学校や市立図書館など523カ所に531冊が寄贈される。宮田さんは「『あ、うちの町も載っている』と思って、もっと横浜市のことを好きになってもらえたら」と話した。(小林直子)