公園で遊んでいるとアパートから煙 「すぐかけなきゃ」12歳の行動

AI要約

小学6年生2人が火災を発見し、迅速に119番通報して被害を最小限に抑え、神奈川県平塚市の消防長表彰を受けた。

小宮蓮翔さんと原唯人さんは友人とバドミントンをしている最中、白い煙と黒煙を発見し火災が起こっていることを確認し、的確に119番通報した。

初めての経験ながら冷静に対応し、消防隊の到着を待ち焦らず被害を最小限に抑えた2人に称賛が寄せられた。

公園で遊んでいるとアパートから煙 「すぐかけなきゃ」12歳の行動

 小学6年生2人が火災を発見して迅速に119番通報し、被害を最小限に抑えたとして、神奈川県平塚市の消防長表彰を受けた。小学生からの通報はまれだが、出火状況などを大人並みに的確に伝えたこともあり、5分後には現場近くの出張所から消防隊が到着したという。

 2人は市立豊田小学校6年の小宮蓮翔(れんと)さん(12)と原唯人(ゆいと)さん(12)。

 今年4月の夕方、友人6人ほどで公園でバドミントンをしていると、近くのアパートから白い煙が出ていることに気づいた。煙は黒煙に変わり、窓が外れて落ちた。

 火事だと確信した2人はそれぞれ持っていたスマホで119番通報した。ほかの友人はアパートの住人に「火事です」と声をかけたという。火元の部屋の住人は不在で、けがをした人はいなかった。

 人生初の119番通報だったが、保育園や小学校で教わっていて「すぐにかけなきゃと思った」という。原さんは「びっくりして怖かったけど、消防車が来てくれて安心した」、小宮さんは「早く電話して火が早めに止まってよかった」と話した。(足立朋子)