【独自】「『金の粒』が偽物と言われて…」被害男性から語られた手口とは 3400万円盗んだとみられるリベリア国籍の男ら逮捕 警視庁

AI要約

去年、都内のホテルで起きた金の取引を装った窃盗事件について、被害男性が3400万円の現金を盗まれたことが判明した。

被害に遭った男性は、不審な男らと商談を行った際、札束をすり替えられるという手口に遭遇し、金庫に保管したはずのお金がニセ札になっていたことに気づく。

警視庁によると、この事件は金の取引を装った窃盗事件で、被害総額は1億4000万円に上るという。

【独自】「『金の粒』が偽物と言われて…」被害男性から語られた手口とは 3400万円盗んだとみられるリベリア国籍の男ら逮捕 警視庁

去年、都内のホテルで「金の粒」の取引中に現金3400万円が盗まれた事件。リベリア国籍の男2人が警視庁に逮捕されました。被害者が語るその手口とは。

被害に遭った男性

「3400万円というのは、すぐに稼げるものではないです。お金は返ってきませんから」

こう悔やむのは、古物商を営む40代の男性。去年11月、東京・中央区のビジネスホテルで「金の粒」の取引中に現金3400万円を盗まれる被害に遭いました。

この事件に関与したとして逮捕されたのが、ジェームス・リー・エフ容疑者(46)らリベリア国籍の男2人。被害男性から語られた手口とは。

記者

「被害に遭った男性は、こちらのビジネスホテルの10階の部屋で容疑者の男らと商談を行ったということです」

商談は「金の安いところがあるからやらないか」という知人からの提案がきっかけでした。

被害に遭った男性

「怪しいけど、ホテルの一室なら大丈夫だと思った。鍵も持っていたし」

しかし、男らは不可解な行動を見せます。男性が金の代金として持参した札束を新聞紙で巻きはじめました。

被害に遭った男性

「最初はおかしいなと思ったけど、目の前だし(札束を)盗られることはないだろうと思った」

その後、男が持ち込んだ「金の粒」と称するものを床にばらまきます。全員で拾っている隙に新聞紙でくるんだ札束を偽の札束にすり替えたのです。

さらに、すり替えに気づかないまま、男性は「金の粒」の鑑定後に取引をすることにして、金庫に札束を保管。全員でいったん部屋を出ました。しかし、およそ1時間後。

被害に遭った男性

「鑑定店にもっていったら偽物と言われて。それであわてて帰って、やばいと思って。(金庫の札束の)お金がニセ札になっていた」

警視庁が鑑定したところ、「金の粒」は「銅」だったということです。逮捕されたジェームス容疑者らは取り調べに対し。

ジェームス容疑者 

「なんのことか、さっぱりわかりません」

容疑を否認。警視庁は、ほかにも関与したとみられる男2人の行方を追っています。

被害に遭った男性

「全部のお金が盗られた。甘い話、いきなり『10%儲かるよ』というような話は100%ないんですから、完全な詐欺ですよね。甘い話がきたら『これ本当なのか』と考えたほうがいい」

警視庁によると、金の取引を装った窃盗事件は去年8月からほかにも5件ほど相次いでいて、被害総額は1億4000万円に上るということです。