石破氏、保険証廃止の先送り「選択肢として当然」 林氏の主張に賛同

AI要約

石破茂元幹事長はマイナ保険証への移行の廃止時期を先送りする必要性を示唆。

石破氏と林芳正官房長官は国民理解を重視し、慎重な見直しを主張。

立憲民主党の泉健太代表は慎重論を主張し、自民党を批判。

 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」への移行をめぐり、自民党総裁選(9月27日投開票)への立候補を表明している石破茂元幹事長(67)は8日、政府が今年12月とする健康保険証の廃止時期について、先送りも検討するべきだとの考えを示した。東京都内で記者団の取材に答えた。

 石破氏は、政府方針に対する国民理解を広める重要性を指摘したうえで、「納得していない人、困っている人がいっぱいいる状況があったとすれば、(従来の保険証との)併用も考えるのは選択肢として当然だ」と語った。

 同じく総裁選に立候補を表明している林芳正官房長官(63)が7日に「不安の声に応え、必要な見直しをしっかり行いたい」と主張。石破氏は林氏に賛同する姿勢を示した。

 一方、拙速な「マイナ保険証」への切り替えに慎重姿勢を示してきた立憲民主党の泉健太代表は8日、福岡市内での街頭演説で「立憲の言っていたことはやはり正しかった。(自民は)立憲の周回遅れを走っている」と指摘した。(森岡航平)