ベンチャーウイスキー社のイチローズモルト、アジア品評会で最高賞

AI要約

埼玉県秩父市のベンチャーウイスキー社製造のウイスキーが、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024で最高賞を受賞した。

同社は洋酒文化研究所主催の品評会でも2年連続で最高賞を受賞し、国際品評会でも6回最高賞を受けるなど高い評価を受けている。

肥土伊知郎社長は20周年を迎え、ウイスキーの品質を重視し、秩父市内のバーなどで楽しむよう呼びかけている。

ベンチャーウイスキー社のイチローズモルト、アジア品評会で最高賞

 埼玉県秩父市のベンチャーウイスキー社製造のウイスキー「イチローズモルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー2024」が、国内開催で唯一アジア最大級の蒸留酒品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2024」で、最高賞に輝いた。同社の肥土(あくと)伊知郎社長(59)は3日、同市役所を訪れ、北堀篤市長に受賞を報告した。

 2019年に始まったTWSCは今回で6回目。洋酒と焼酎が審査対象で、ベンチャー社のウイスキーは洋酒617点の中から、まず最高金賞の26点に選ばれ、更に最高賞である「BEST OF THE BEST」の5点に選ばれた。主催するウイスキー文化研究所によると、ベンチャー社の最高賞受賞は2年連続。

 英国の専門誌が主催する国際品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」でも通算6回の最高賞を受けており、今春WWAから肥土社長に最高栄誉の「HALL OF FAME(殿堂)」が授与されたことも報告された。殿堂入りした日本人は5人目で、最年少だという。

 この日は、ベンチャーウイスキー社設立からちょうど20年目。肥土社長は書店の一角で会社を始めた当時を振り返っていた。受賞したウイスキーは既に売り切れだが、秩父市内のバーなどで味わうことができるという。肥土社長は「ストレートかロックでじっくり時間をかけて楽しんでほしい」と話している。【照山哲史】