『化石の宝庫』でまた大発見 「角竜類の新種」見つかる 頭が復元できる日本初のクオリティ

AI要約

兵庫県の丹波篠山市で、新種の恐竜が発見されました。

化石の宝庫として知られる篠山層群から、角竜類の新種が見つかりました。

発見された恐竜は体長80センチの若い個体であり、篠山の地下に隠された財宝を守る小人を意味する名前が付けられました。

『化石の宝庫』でまた大発見 「角竜類の新種」見つかる 頭が復元できる日本初のクオリティ

兵庫県の丹波篠山市で、再び大発見です!

新種の恐竜が発見されました。

兵庫県の丹波篠山市、丹波市にまたがる地層・篠山層群。

化石の宝庫とも言われていて、これまでにも国内最大級の恐竜、「丹波竜」が発掘されたほか、7月には「ヒプノヴェナトル」という新種の恐竜の化石も報告されました。

そして9月3日、兵庫県立大学などのチームが2007年に丹波篠山市で見つかった化石を調べたところ、顎の特徴などからトリケラトプスの仲間である、角竜類の新種を発見したと発表しました。

【兵庫県立大学 田中公教准教授】「間違いなく角竜と言える標本が、強力なものが増えた。頭が復元できるくらいのクオリティが残っている化石は日本で初めての発見だった」

見つかった化石は数センチのものが17点ほどですが、そこから体長がおよそ80センチ、体重10キロほどの小型の恐竜で成長途中の若い個体だったことまでわかりました。

発見場所と研究者の名前から命名されたのは「ササヤマグノームス・サエグサイ」、「篠山の地下に隠された財宝を守る小人」を意味します。

この発見により、アジアが起源となる角竜類が1億1千万年前ごろに北米に渡り始めたという推定ができるそうです。

【兵庫県立大学 田中公教准教授】「篠山層群の恐竜化石というのは大きなポテンシャルがあると感じる。今後、調査が進んでいくとまだまだ新しい動物・恐竜が見つかっていくと思うので、今後の研究が非常に楽しみ」

この化石は9月4日から兵庫県立「人と自然の博物館」で展示される予定です。