山形・秋田で記録的な大雨 パトカーは暗い中で道路を横切る濁流に気づかなかったか 山形・新庄市

AI要約

記録的な大雨により山形と秋田を襲った被害の様子が報じられる。

パトカーが流され、警察官1人が心肺停止状態で発見されるなど、深刻な状況が明らかにされる。

現場周辺の状況や住民の証言から、警察官の捜索が続いている悲劇が伝えられる。

山形・秋田で記録的な大雨 パトカーは暗い中で道路を横切る濁流に気づかなかったか 山形・新庄市

山形と秋田を襲った記録的な大雨。

パトカーが流され、警察官1人が心肺停止状態で発見された現場を26日、取材した。

山形・秋田の記録的な大雨で、「イット!」の木村拓也キャスターが向かったのは、被害が大きかった町の1つ、山形・新庄市。

もともと田んぼだった場所が水浸しになり、あたり一面、湖のようになってしまっていた。

25日午後11時45分ごろ、新庄市内で救助に向かったパトカーからの通報が…。

パトカーに乗っていた巡査長:

「流された」

この通報を最後に、パトカーに乗っていた2人の警察官と連絡が取れなくなった。

そして26日朝、市内を流れる新田川の近くでパトカーが発見された。

午後1時過ぎ、規制線が少し解かれて前に進めるようになったが、奥に乗用車や警察車両、パトカーなどが田んぼの中にあるのがわかる。

現場には、ひっくり返った状態のパトカー。

そしてそばには、別の3台の乗用車も。

乗用車からは3人が救出されたものの、警察官2人は行方不明になっていた。

そして午後3時過ぎ、安否がわからない方がいると思われるところから、シートで何かが運ばれていた。

行方不明の警察官2人のうちの1人が発見されたが、心肺停止の状態だという。

26日朝5時ごろから、500メートルほど離れた場所から現場を見ていたという住民は、「あぜ道と川はあふれているんですけど、稲はこっちは大丈夫だったんですよ。車がいるところだけが濁流だったので」と話した。

住民が撮影した映像を見ると、複数の車の姿が確認できる。

しかし住民は「警察の車両はここから確認できないくらい水で隠れていたので、私が見た時は(パトカーは見えず)3台かなと思ったんですけど、警察の車がひっくり返っていて全然見えなかったんです」と話す。

最上川の定点カメラには、大雨によって、あっという間に川の水かさが増す様子がとらえられていた。

さらに現場周辺の道路について…、

ーーあたりは夜だとほぼ真っ暗?

住民:

ほぼ真っ暗です。橋のところに1本と、こっちに1本の街灯しかないので。

ーーあそこで流された車とかは水が来ているの分からない?

住民:

そうですね。ちょっと水が横切っているのかなという(くらいの)感覚で走ってきちゃうかな。

当時、現場周辺の道は暗く、坂もあることから、道路を横切る濁流の様子に気づかなかったのではないかと住民は推測する。

いまだ警察官1人の行方は分かっておらず、警察や消防などによる必死の捜索が続いている。

(「イット!」7月26日放送より)