JR東日本が架線トラブルからの復旧訓練を初公開 停電により新幹線の運転見合わせを想定

AI要約

JR東日本が架線トラブルにより停電が発生し、列車が運転見合わせた際の復旧訓練を初めて公開。

訓練では、トロリ線が断線し停電が起こり、新幹線の運転が見合わせられた状況を想定。

JR東日本は安全対策のため、作業員達に架線に近づかないルールを改めた。

JR東日本が架線トラブルにより停電が発生し、列車が運転を見合わせたことを想定した復旧訓練を初めて公開しました。

きょう午後2時ごろ、埼玉県久喜市にある線路や架線の整備に関する訓練施設で、架線トラブルからの復旧訓練が初めて公開されました。

訓練は列車に電気を供給している、トロリ線と呼ばれる銅でできた線が断線し停電が起こり、新幹線が運転を見合わせた状況を想定して行われました。

作業員らは断線してしまったトロリ線に新しい線を付け加え、人力で引き上げた後、保守用車と呼ばれる高さおよそ6メートルの専用車に上り、断線箇所を修復させました。

JR東日本は今年1月、架線トラブルにより停電が発生し、東北・上越・北陸新幹線などの一部区間で終日運転を見合わせるトラブルを起こしていました。さらに、復旧作業中に作業員の50代の男性が垂れ下がった架線に近づき感電し、全身に火傷を負う事故も起きていていました。

これを受け、JR東日本は作業員全員が停電を確認するまで架線に近づかないことなど、復旧作業時のルールを改めました。

訓練の担当者は、「1月の様なトラブルは二度と起こしてはいけない。安全に作業する環境を整える事を徹底していきたい」としています。