SNSで「金に困っている人は相談して」、2~4週間で5割の高利息で貸し付け…超高金利容疑で男女16人逮捕

AI要約

福岡と佐賀でヤミ金グループがSNSを利用し、法外な金利で金を貸し付ける事件が発覚。16人が逮捕され、計約8億3千万円が搾取された疑い。

グループは匿名・流動型犯罪グループとみられ、SNSを通じて顧客を勧誘。高金利で貸し付けを行っていた。

暴力団の関与も疑われ、資金の流れや事件の背景が調査中。

 SNSを使って法外な金利で金を貸し付けたとして、北海道警と福岡県警は4日、福岡、佐賀両県の16人を出資法違反(超高金利)容疑で逮捕したと発表した。福岡市を拠点とするヤミ金グループとみられ、使っていた約150の口座には今年1月までの2年間に約5800人から計約8億3000万円が振り込まれていたという。道警などは「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」の可能性があるとみて捜査を進めている。

 発表では、16人は福岡市博多区、無職の男(32)ら20~50歳代の男女。昨年9月~今年4月、札幌市の40歳代男性ら2人に計約24万5000円を貸し付け、12回にわたって法定利息の約4~11倍の計約14万6000円を受け取った疑い。道警は認否を明らかにしていない。

 グループは、SNS上で「金に困っている人は相談して」などのメッセージとQRコードを掲載。連絡してきた相手に1週間で2割、2~4週間で5割といった高利息で貸し付けていた。福岡市内に四つの拠点を置き、顧客対応や口座出金など役割分担していたという。

 道警などは暴力団が関わった可能性もあるとみて、資金の流れや16人が集まった経緯などを調べている。