新紙幣を早速入手「自宅に飾って孫にも渡したい」「外国のお札みたい」「まだなじめない」

AI要約

20年ぶりに新紙幣が発行され、地元では祝賀ムードに包まれ喜びの声が上がっている。

渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市や北里柴三郎の生誕地、熊本県小国町では新紙幣に関するイベントが行われている。

新紙幣への両替が始まる中、町民や金融機関でも新札に対する興味や期待が高まっている。

 20年ぶりに新紙幣が発行された3日、お札の顔となった人物ゆかりの地は祝賀ムードに包まれ、新紙幣を早速手にした住民からは喜びの声が上がった。

 新1万円札の肖像になった実業家・渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市では同日夕、市役所駐車場に祝賀のビアガーデンを開設。会場では、日本銀行から同市に贈られた記念紙幣がお披露目された。紙幣に振られた「記番号」が小さいものに希少価値があるとされ、同市には6番目に小さい「AA000006AA」の1万円札が贈られた。

 新千円札になった細菌学者・北里柴三郎の生誕地、熊本県小国町では、町内の北里柴三郎記念館駐車場に肥後銀行(熊本市)の移動店舗車が乗り付け、新札の両替に町民が列をなした。

 新千円札5枚を受け取った同町黒渕、農業の男性(67)は「自宅に飾って孫にも渡したい。この機会に町が注目されて発展することを願っている」と期待した。

 九州・山口の一部の金融機関でも新紙幣の両替が始まった。西日本シティ銀行の本店営業部(福岡市博多区)では午前11時から取り扱いを始めた。新紙幣を受け取った人は「外国のお札みたい」、「友人に自慢したい」などと話していた。

 福岡市城南区の会社員の男性(66)は、会社の同僚約10人に頼まれ、20万円を両替した。新紙幣を手に、「まだなじめないが、1年もすれば見慣れてくるはず。大事に保管したい」と語った。