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フェンスや電柱に何個も設置され…誰が何のために?東京湾岸エリアで急増「謎のキーボックス」の正体
東京中央区の湾岸エリアに謎のキーボックスが設置されており、その目的や使用者が不明である。
地元の警備員によると、スーツ姿の人々が定期的に操作を行っているが、具体的な目的は不明である。
当局は違法民泊の可能性を指摘しており、一方でオカルト研究家は呪いの可能性も考慮している。
![フェンスや電柱に何個も設置され…誰が何のために?東京湾岸エリアで急増「謎のキーボックス」の正体](/img/article/20240704/6685eadb1016e.jpg)
SNSなどで密かに話題となっている『謎のキーボックス』をご存知だろうか。
東京・中央区の湾岸エリアの電柱などに正体不明のキーボックスが何個も設置されているというのだ。いったい誰が、何の目的で――。FRIDAYミステリー調査班は、早速現場へと急行した。
湾岸エリアの一角である勝どき駅に到着すると、駅近くですぐに一つ目を見つけた。58階建ての巨大タワーマンションの傍(そば)にあるフェンスに取り付けられていた。色は黒で、大きさは手のひらほど。4つのダイヤルが付いている。ほかにも数ヵ所で発見したが、どれも同じようなデザインをしていた。
近くの駐車場の警備員に話を聞いた。
「ここのキーボックスには2日に1回のペースで、スーツを着たサラリーマンやOL風の女性が来て何やら操作していました。一度話しかけたこともありますが、『会社に言われて見回りしているんですよ』とだけ言って去っていきました。少し不気味ですよね」
その後、利用者が来ないか張り込んでみたものの、残念ながら成果はなかった。
取材は暗礁に乗り上げた……かに思えたが、中央区議会の高橋元気議員が、問題に取り組んでいるとの情報をキャッチ。取材を申し込むと快く応じてくれた。
「私のもとに寄せられた目撃情報は30ヵ所にも上ります。私なりに調べてみたなかで可能性が高いのは『違法民泊』です。区の許可を取っていない民泊業者が鍵の受け渡しに使っていると考えています。実際に中国の違法宿泊サイトには、明らかに東京の湾岸エリアのマンションと思われる民泊情報が掲載されています」
一方で、オカルト研究家の吉田悠軌氏は別の可能性を指摘する。
「箱というものは、昔から呪いの道具としても用いられてきました。『今昔物語集』第27巻にも、美女が男性に、『絶対に開けてはいけない』と渡した箱を開けてしまい、呪いで死んでしまう話が出てきます。この箱も、そういう呪いの類いである可能性は、ゼロではありません」
無暗やたらに近づかないほうが賢明かもしれない……。
『FRIDAY』2024年7月5・12日号より