天皇陛下、テムズバリアー視察 水害対策の巨大防潮堰

AI要約

天皇陛下が英国を公式訪問中、テムズ川下流にあるテムズバリアーを視察

テムズバリアーは世界最大の可動式防潮堰で、高潮による洪水を防ぐ施設

陛下は水を巡る問題の研究に取り組み、83~85年にはテムズ川の水運史を研究

 【ロンドン共同】英国を公式訪問中の天皇陛下は24日午前(日本時間24日午後)、ロンドンのテムズ川下流にある治水施設「テムズバリアー」を視察された。高潮による洪水を防ぐ世界最大の可動式防潮堰で、1982年に建設された。陛下は長年、水を巡る問題の研究に取り組んでいる。

 この日は担当者の説明を聞きながら、興味深そうに施設を見て回った。

 テムズ川は海水が逆流し、たびたびロンドン市内に洪水被害をもたらしてきた。テムズバリアーは複数の水門が連なり、高潮などの発生が予測されると水流を制御する。

 陛下は83~85年のオックスフォード大留学時、テムズ川の水運史を研究テーマとした。