乾燥機に潜む危険「美容オイル」や「食用油」が付着した衣類やタオル 油分が酸化して熱を発する可能性が

AI要約

梅雨時期の洗濯物の乾きに困る人々の悩みを解消するため、梅雨対策グッズが注目されている。

洗濯物を吊るすハンガーに穴が開いており、風通しがよくなり生乾きや臭いを予防する効果がある。

乾燥機を利用する際には衣類やタオルから残る油分に注意が必要で、これが乾燥機による火災の原因となる可能性がある。

乾燥機に潜む危険「美容オイル」や「食用油」が付着した衣類やタオル 油分が酸化して熱を発する可能性が

気温や湿度が高く、体調も崩しやすいこの季節。皆さんに梅雨の困りごとを聞いてみると…

(街の人)

「洗濯物。家の中に干しています。(気になるのは)においかな」

「袖とか重なるところは乾かない。必死になって引っ張って、のばして乾かす」

なかなか乾かない洗濯物にお困りの様子。ホームセンターでは…

(平野菫記者)

「入り口に入ってすぐのところにありました!梅雨対策グッズのコーナーです。洗濯物関連の商品もかなり品揃えがいいですね」

梅雨対策グッズの中でも、特に洗濯物関連の売れ行きが好調とのこと。6月に発売されたばかりのハンガーは、洗濯物を吊るす部分に穴が。

(カインズ名古屋掘田店 中村ちなつさん)

「穴あきになっている商品なので、洋服をかけた後、風が通しやすい。生乾きの匂いが起きづらくなる」

この部分は長さも調整でき、洗濯物がムラなく乾くので気になる「生乾き」や「洗濯物の臭い」を防ぐといいます。

(カインズ名古屋掘田店 中村ちなつさん)

「室内の部屋干しをする人で、風があまり通りにくい人の需要(がある)」

こうした「生乾き」や「洗濯物の臭い」対策でしっかり乾燥できるよう、温風が出るハンガー型のドライヤーも登場しました。

ただ、部屋干しを避けようと「乾燥機」を使うときには、注意が必要なんです。

■乾燥機に潜む危険 衣類やタオルに残った「油分」に注意

製品評価技術基盤機構niteによりますと、乾燥機の事故というのは梅雨時の今、6月から増える傾向に。乾燥機付き洗濯機で洗濯物が自然発火するおそれがあるんです。

発火の原因というのは衣類に残った「油分」。この10年でこういった乾燥機による火災の事故が14件起きています。

原因は、「美容オイル」や「食用油」などが付着した衣類やタオル。これを乾燥機にかけると、油分が酸化して熱を発する可能性があります。

油分というのは洗濯をしても完全に取り除けないため、洗濯をした後でも熱を発して発火するおそれがあるんです。