保護司殺害事件、容疑者の精神状態を鑑定へ 21日から4カ月間かけ

AI要約

大津市で5月、保護司の新庄博志さん(60)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された飯塚紘平容疑者(35)の精神状態を確かめるための鑑定留置が認められた。

飯塚容疑者は、容疑を否認しており、過去にも強盗事件で有罪判決を受け保護司に支援されていた。

新庄さんは面接予定時に殺害された可能性があり、事件の背景について詳細が明らかになるために鑑定留置が行われる。

保護司殺害事件、容疑者の精神状態を鑑定へ 21日から4カ月間かけ

 大津市で5月、保護司の新庄博志さん(60)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された無職の飯塚紘平容疑者(35)について、事件当時の精神状態を確かめるための鑑定留置を裁判所が認めたことが関係者への取材でわかった。期間は今月21日から10月21日までの約4カ月間。

 鑑定留置は、医師が容疑者の成育歴や精神疾患の有無などを調べるためのもの。大津地検は、その見解を踏まえ、刑事責任能力の有無や程度を判断し、起訴するかどうか決めるとみられる。

 飯塚容疑者の逮捕容疑は、5月24日夜から26日午後4時ごろにかけ、大津市の新庄さん宅で、新庄さんを刃物で複数回突き刺して殺害したというもの。滋賀県警によると、今月8日の逮捕時は「私はやっていませんし、何も答えたくありません」と容疑を否認していた。

 飯塚容疑者は、別の強盗事件で保護観察付きの有罪判決を受け、2019年7月から、新庄さんが保護司として立ち直り支援を担当していた。2人の間に、トラブルは確認されていないという。

 新庄さんは先月24日夜に死亡したとみられる。この日午後7時から飯塚容疑者との面接が予定されており、同じ時間帯に、新庄さん宅を訪ねてきた容疑者の姿がカメラ付きインターホンで確認されたという。(鈴木洋和)