韓国からフェリーで金塊30kg密輸、活魚運搬車内に隠し…会社役員の被告に有罪判決

AI要約

大阪市北区の会社役員が韓国から金塊を密輸し、関税法違反などで起訴された事件の判決が19日に下関市にて言い渡された。

被告は金塊をフェリーで運んでいた際に活魚運搬車内に隠し、無許可で輸入したとされる。

裁判官は被告の刑事責任を重く見ながらも、懲役3年、執行猶予4年、罰金1000万円の判決を下した。

 韓国から山口県下関市にフェリーで金塊約30キロ(約2億9000万円相当)を密輸したとして関税法違反などに問われた大阪市北区の会社役員の被告(41)に対し、福岡地裁小倉支部(武林仁美裁判官)は19日、懲役3年、執行猶予4年、罰金1000万円(求刑・懲役3年、罰金1000万円)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は他の人物と共謀し、昨年12月6~7日、韓国・釜山港と下関市の下関港を結ぶフェリー内に金塊30個(約30キロ)を持ち込み、活魚運搬車内に隠して無許可で輸入するなどした。

 武林裁判官は、被告が密輸された金塊の運搬などを共犯者に担わせていたとし、「日本側の上位者と評価される被告の刑事責任は相応に重い」と指摘した。

 この事件を巡っては、被告のほか8人が起訴され、いずれも有罪判決が言い渡された。