銀座の名店から刺激、独自スパイスカレー 千葉の「シバ」、父の味守り

AI要約

JR総武線・稲毛駅西口近くにあるカレーレストラン「シバ」は、香辛料を生かしたインドの伝統医学「アーユルベーダ」を和食に取り入れた「ジャパニーズ・ライトインディア」のカレーを提供している。食べると、なんだか幸せな気分になる。

二枚看板は、重厚な味わいでリピーターから熱烈な支持を受けている激辛「ラムスパイスカレー」(税込み1530円)と、程よい辛さで幅広い人気の「チキンカレー」(同1330円)だ。

創業者は10年前に他界した先代の柴崎廣さん(享年79)。海上自衛官だった廣さんは、インド独立運動家のA・Mナイル氏が東京・銀座に開いた「ナイルレストラン」に通っていた。ある日、仕事の愚痴をこぼしたところ、ナイル氏から「悔しかったら、カレー店をやってみろ」と叱咤(しった)激励を受け、一念発起して自衛隊を早期退官し、1985年にシバを開いた。

銀座の名店から刺激、独自スパイスカレー 千葉の「シバ」、父の味守り

 JR総武線・稲毛駅西口近くにあるカレーレストラン「シバ」は、香辛料を生かしたインドの伝統医学「アーユルベーダ」を和食に取り入れた「ジャパニーズ・ライトインディア」のカレーを提供している。食べると、なんだか幸せな気分になる。

 スパイスで血行をよくして発汗を促しつつ、ショウガが体温の下がりを緩やかに――。「日本の風土に合った、毎日食べても食べ疲れないカレー」を追求している。

 二枚看板は、重厚な味わいでリピーターから熱烈な支持を受けている激辛「ラムスパイスカレー」(税込み1530円)と、程よい辛さで幅広い人気の「チキンカレー」(同1330円)だ。

 創業者は10年前に他界した先代の柴崎廣さん(享年79)。海上自衛官だった廣さんは、インド独立運動家のA・Mナイル氏が東京・銀座に開いた「ナイルレストラン」に通っていた。ある日、仕事の愚痴をこぼしたところ、ナイル氏から「悔しかったら、カレー店をやってみろ」と叱咤(しった)激励を受け、一念発起して自衛隊を早期退官し、1985年にシバを開いた。

 廣さんはインドやネパールを訪ねてスパイスについて学び、メニューを考案した。2代目で長男の武志さん(53)は「父のやり方はめちゃくちゃだったが、努力は半端じゃなかった」と尊敬する。店は長女の川下瑞穂さん(55)と切り盛りし、亡父が編み出した20種類以上の味を守っている。

 姉弟も現地へ赴いて研究を重ね、季節限定メニューなどに生かしている。「スパイスと一緒に旬の素材をおいしく食べて、健康に楽しく過ごしてほしい」との隠し味を込める。【柴田智弘】

 ◇カレーレストラン「シバ」

 千葉市稲毛区稲毛東3の19の15。JR稲毛駅から徒歩1分▽午前11時~午後3時半、同4時半~同9時半▽水曜定休▽043・246・2060。