アイヌ民族の歴史と文化に敬意 日本文化人類学会長が表明

AI要約

日本文化人類学会は札幌市でアイヌ民族の歴史と文化に敬意を表し、真摯に反省していることを示す合同シンポジウムを開催した。

シンポジウムでは各国の先住民族問題に関する研究成果が発表され、議論が行われた。また、アイヌ料理を楽しむワークショップも開催された。

大会は16日まで開催され、日本文化人類学会の取り組みやアイヌに対する姿勢が反映されている。

 日本文化人類学会は15日、札幌市の北海道大で日本人類学会などとの合同シンポジウムを開き、真島一郎会長が冒頭で「アイヌ民族の歴史と文化に敬意を表し、活動できることに感謝の意を表する」とあいさつした。

 日本文化人類学会は4月、アイヌに関する過去の学術研究を巡り「真摯に反省し、心から謝罪の意を表明する」との声明を発表している。

 シンポジウムは同学会の研究大会に合わせて開催。大会では各国の先住民族問題についての研究成果を発表、議論する。北大が企画したアイヌ料理を食べるワークショップもあり、エゾシカの肉や野菜を塩で味付けした汁物「オハウ」などが用意された。大会は16日まで。