男子高生を「ジェントルマン」に スキンケアやスメハラ対策を伝授

AI要約

男子高生を対象にした特別授業で、身だしなみの大切さやケア方法が教えられる。

授業では髪や肌のケアだけでなく、体臭ケアも重要視されている。

生徒らは真剣に学びながら、笑いもある和やかな雰囲気の中で授業が行われた。

男子高生を「ジェントルマン」に スキンケアやスメハラ対策を伝授

 男子高生も髪、肌、臭いをケアして、“ジェントルマン”に――。東京都千代田区の私立正則学園高校で13日、身だしなみを学ぶ特別授業があった。

 男性用コスメ商品を展開するマンダム(大阪市)が企画した。男子校として「ジェントルマン教育」を実践している同校での開催は4回目になる。

 整髪料は校則で使用を禁じている学校も多いが、同校は生徒からの要望もあり、2年前の校則改定で使用を認めた。特別授業を担当する萩原寛大教諭(35)は「寝癖で髪がボサボサなまま登校してくるよりも、さっぱりして自分らしい髪形にする方が、自信を持って人とコミュニケーションを取ることができるようになる」と話す。

 この日は1年生218人が参加。冒頭、マンダムの担当者が「身だしなみは、自分も周囲も気持ちよく過ごせるようにするもの」と説明。「スキンケアをしている人は」との質問には生徒の半数近くが手を挙げた。

 洗顔やローションの塗り方の実践が始まると、生徒らは真剣な表情に。整髪ではドライヤーでスタイリングを変えたり、ヘアアイロンでアクセントをつけたりする方法を学んだ。

 臭いで周囲に不快な思いをさせる「スメハラ」(スメルハラスメント)が話題になることもあり、今年は新たに体臭ケアもテーマに加えた。事前アンケートでは「自分の臭いが分からないので周りが嫌に感じているか不安」という声もあり、臭いが発生するメカニズムや各種ケア商品の特長が紹介された。

 「女の子がドキッとする香水を教えて」

 「頭をボディーソープで洗っているけど大丈夫ですか」

 「坊主頭に合うシャンプーはありますか」

 最後は男子校ならではの質問が飛び出すたびに、笑いが起きた。【磯崎由美】