「恨み買う人ではない」「やりきれない」 保護司の新庄さん殺害に更生関係者らショック

AI要約

殺害された新庄博志さんは、地元のレストランを経営し、保護司として犯罪者の立ち直りに尽力していた。逮捕された容疑者との関係から逆恨みの可能性も浮上し、関係者はショックを受けている。

新庄さんは熱心で誠実な人物として知られ、保護司としての活動でも恨みを買うようなことはなかったという。彼の訃報により周囲は衝撃を受けている。

保護司としての安全やあり方についても議論が巻き起こっており、今後の活動に影響を及ぼす可能性がある。

大津市の住宅で殺害された新庄博志さん(60)は、びわ湖大津館(同市柳が崎)に入るレストラン「Bel van Brugge」(ベル ヴァン ブルージュ)などを経営する傍ら、平成18年から保護司として罪を犯した人の立ち直りに尽力してきた。そんな新庄さんが保護司として担当していたのが、逮捕された飯塚(いいつか)紘平容疑者(35)。逆恨みの可能性もあり、関係者はショックを受けている。

滋賀県更生保護事業協会によると、新庄さんは平成30年から、同協会事務局長を務めていた。協力して活動していた県保護司会連合会事務局に務める男性は「何事にも熱心で、人の2倍、3倍も努力する方だった。年下だが頼りにしていた」といい、「(保護司活動でも)決して人に恨みを買うような人ではない」と断言していた。

新庄さんが今年度、会長を務める大津商工会議所青年部OB会の同僚(60)も「頭ごなしに人にものをいうこともなく、恨みを買う人ではなかった」と指摘。「保護司ということで、逆恨みによる犯行ではとも思っていたが、新庄さんが担当していた保護観察中の男が逮捕され、やりきれない」とショックを隠さない。

さらに、保護司のあり方について、「今後の捜査にもよるが、新庄さんが自宅に男を招いていたという話も聞いた。保護司の安全を考えると、このあたりも見直しが必要ではないか」と話していた。