秋葉原無差別殺傷16年、犠牲者を悼み献花…「事件あったことを忘れないために来た」

AI要約

2008年6月、秋葉原で発生した無差別殺傷事件から16年が経過し、犠牲者を悼む人々が現場を訪れた

加藤智大元死刑囚による事件では、17人が死傷し、多くの犠牲者が出た

悲劇を忘れずに、訪れた人々は事件を未来に繰り返さないよう願っている

 東京・秋葉原で2008年6月、通行人ら17人が死傷した無差別殺傷事件は8日、発生から16年となった。千代田区外神田の現場付近には犠牲者を悼む人たちが訪れ、花や飲み物を供えた。

 事件は、多くの人が行き交う日曜日の正午過ぎに発生。当時25歳だった加藤智大元死刑囚(22年7月の執行時39歳)がトラックで歩行者天国に突っ込み、通行人をナイフで襲い、19~74歳の男女7人が死亡した。

 静岡県沼津市の会社員男性(31)は花束を手に現場を訪れ、「学生時代に来ていた秋葉原は、にぎやかで大好きな町。事件があったことを忘れないために来た」と話した。加藤元死刑囚の友人で昨秋、保護司になった警備員の男性(47)は「事件を知らない若者が増え、献花の数も減っている。悲劇が繰り返されないように、自分ができることをしていきたい」と語った。