【青森密閉殺人】覚醒剤受刑者と路上生活者を雇い、殺人事件の共犯に 主犯社長と被害者が抱えていた長年のトラブル「殺される前に殺した……」

AI要約

青森・七戸町でプラスチック製の容器に詰め込まれ、土中に埋められていたトラック運転手・谷名幸児さん(54)の遺体が見つかった事件。

谷名さんの息子Aさんはシングルファザーとして育てた父親を失い、なぜ父が殺されたのか疑問を投げかけている。

逮捕された元勤務先の社長、十枝内伸一郎容疑者は残酷にも谷名さんを殺害し、事件の背景に何があったのかが謎に包まれている。

同級生であるCさんによると、十枝内容疑者と谷名さんはともに地元で知られるちょっとした悪友であり、因縁があった。

十枝内容疑者が谷名さんを恐れていたのは、谷名さんが暴力を振るうタイプであり、過去には十枝内運輸の社員を辞めさせるほどのトラブルを引き起こしていた。

谷名さん自身も十枝内容疑者を恨んでおり、両者の因縁が事件の背景にある可能性が高い。

Cさんの知人によると、十枝内容疑者は公の場で谷名さんにクビを告げ、谷名さんは恥辱を受けたことで更なる恨みを募らせていた。

さらに、過去に十枝内容疑者との間で殴り合いの喧嘩があったことも明らかになり、谷名さんは事件の数年前から十枝内容疑者に対して敵意を募らせていた可能性が示唆されている。

谷名さんの行動や発言から、事件の背後には個人間の確執が影響していた可能性が浮上している。

【青森密閉殺人】覚醒剤受刑者と路上生活者を雇い、殺人事件の共犯に 主犯社長と被害者が抱えていた長年のトラブル「殺される前に殺した……」

 今年4月、青森・七戸町でプラスチック製の容器に詰め込まれ、土中に埋められていたトラック運転手・谷名幸児さん(54)の遺体が見つかった事件。

 NEWSポストセブンは谷名さんの息子Aさんに取材した。シングルファザーとして男手ひとつで育てた父親を失い「大切な父がなぜ殺されなければならなかったのか」と話している。一方、谷名さんを殺害した容疑で逮捕された元勤務先『十枝内運輸』の社長、十枝内伸一郎容疑者(47)は逮捕前に繁華街のキャバクラなどに姿を見せていた。なぜ十枝内容疑者は社員2人とともに、残酷にも谷名さんの命を奪ったのか。双方をよく知るCさんに取材した。

 Cさんは、十枝内容疑者とは同級生で小学生の頃から交流があるという。

「十枝内も谷名さんも地元のちょっと悪い仲間です。もともと、十枝内は会社でいちばん良いダンプを谷名さんに乗らせるほど、面倒を見ていました。給料面も優遇していた。ただ谷名さんは給料の前借りをするし、何よりも問題だったのは昼間からビールを飲んで運転していたんです。十枝内が注意をしても止めないから、クビにした。5年ほど前のことだったかと思います。

 十枝内は谷名さんにビビっていたから、クビにした後に2人で会うことがあったんですが、そこに俺も同席したんです」

 なぜ、社長の十枝内容疑者が谷名さんを恐れていたのだろうか。

「谷名さんはすぐに手が出てしまうタイプなんです。『十枝内運輸』の従業員だった時にも、違うダンプの運転手を車からひきずり下ろして殴ったことでトラブルになりました。暴力行為で他の社員を辞めさせてしまったこともあった。十枝内は社長と社員の関係でありながら、谷名さんのこういった一面を恐れていた。一方の谷名さんはクビにされたことで、ずっと十枝内のことを恨んでいました」

 取材に同席したCさんの知人もこう話す。

「十枝内は会社では、社員みんなの前で谷名さんにクビを宣告しました。十枝内にとっては谷名さんが暴れても誰かが止めてくれる、という理由だったんですが、谷名さんにしてみれば、大勢の前で恥をかかされた形になり恨み続けるきっかけにもなってしまった」

 Cさんが続ける。

「3年ほど前のことなのですが、俺が十枝内と揉めて、殴り合いの喧嘩をしたことがあったんです。そして谷名さんが後日『もっとやれば良かったのに』『袋かぶせてさらうべ、さらって埋めてけろ』と言っていた。まったく冗談という様子では無かった。谷名さんとは去年の夏ごろ縁を切りました。彼の自宅の窓ガラスを割ったとか言いがかりをつけられたんですよ」