視覚的に減速させる…車などから歩行者守る対策『ゾーン30プラス』生活道路の速度制限は全国に広がる見通し

AI要約

埼玉県熊谷市で女の子が車にはねられ、意識不明になる事故が起きた。

名古屋市瑞穂区では、生活道路での最高速度を30キロに制限する取り組みが成功している。

警察庁が全国の生活道路での最高速度を60キロから30キロに引き下げる方針を固める予定。

視覚的に減速させる…車などから歩行者守る対策『ゾーン30プラス』生活道路の速度制限は全国に広がる見通し

 埼玉県熊谷市で6月4日、小学1年の女の子が車にはねられ、意識不明となりました。同様の事故が2年前に起きた名古屋市瑞穂区の現場近くでは、歩行者を守る対策が進んでいます。

 生活道路が多い瑞穂区の汐路西地区で導入されたのが「ゾーン30プラス」という最高速度30キロの規制です。

 名古屋市の調査によりますと、交通量は2%ほどしか減っていませんが、試験的に道路を狭くしたときの調査で、46キロあった最高速度が11キロ余り落ちて34.6キロになったという効果がありました。

 この速度制限は、2026年9月から全国の生活道路に広がる見通しです。警察庁は全国の「生活道路」の法定速度を、60キロから30キロに引き下げる方針を固めました。

 これまでも生活道路でも標識がない道路は、最高速度は60キロでした。住宅街などにある狭い道路で、具体的には道路にセンターラインがない道路などが対象となる見通しです。

 警察庁は「生活道路の速度規制を引き下げることで、歩行者や自転車の安全確保を一層進めたい」としています。