職住近接、朝食は短時間で 「タイパ」意識広がる?

AI要約

6月10日の「時の記念日」を前に、シチズン時計が働く男女の時間に関する調査を実施。通勤や朝食の時間は短縮傾向が見られ、特に若い世代でタイパ意識の広がりが示唆された。

首都圏在住者の通勤時間が短縮し、30分以内が増加。朝食を食べない人の割合も増加した。しかし、1時間以上通勤する人も依然として約半数存在。

1週間の読書時間は減少傾向が著しく、半数近くが読書をしないと回答。過去と比べて大きな変化が見られた。

 6月10日の「時の記念日」を前に、シチズン時計(東京)が20~50代の働く男女400人に生活のさまざまな場面でかかる時間を尋ねたところ、50年前や25年前に比べ通勤や朝食の時間が短い傾向が分かった。担当者は「特に若い世代でタイパ(タイムパフォーマンス)意識が広がっているのではないか」と話している。

 調査は4月、インターネットで実施した。400人のうち首都圏在住者の平均通勤時間(片道)は30分以内が28.9%。50年前の16.8%、25年前の9.3%から大幅に増えた。1時間以上をかけているのは48.8%と約半数。過去の調査では6~7割を占めていた。

 朝食を「食べない」と答えたのは全体の16.8%。50年前の8.1%から倍増した。「5分以下」も増えるなど全体的に短縮傾向だった。

 顕著な変化があったのは電子書籍を含む1週間の読書時間。「読まない」とした人が47.8%と半数近くに上った。50年前は8.3%、25年前は10.3%にとどまっており、いずれも「2~3時間」が約3割でトップだった。