皇族の減少で未来の皇室はどうなる? 国民の象徴とは…【風をよむ】サンデーモーニング

AI要約

佳子さまのギリシャ訪問が話題を集めている。地元の人々やメディアから大きな支持を受け、さまざまな活動を通じて注目を浴びている。

皇室では女性皇族の減少が課題となっており、今後の公務の担い手不足が懸念されている。国会での議論も進行中である。

また、皇位継承を巡る問題も存在し、女性・女系天皇の容認報告書がまとめられたが、具体的な動きは進んでいない。

皇族の減少で未来の皇室はどうなる? 国民の象徴とは…【風をよむ】サンデーモーニング

注目を集めた秋篠宮家の次女・佳子さまのギリシャ訪問。未来の皇室のあり方をめぐっては、いま課題も指摘されています。

■現地でも大人気 佳子さまがギリシャ訪問

ギリシャを公式訪問した秋篠宮家の次女・佳子さま。居合わせた観光客に手を振ると、歓声が上がりました。

地元メディアも連日報道。「ギリシャ人が佳子さまを愛する理由」という

コラムや、「自然な気品と美しさが脚光を浴びている」という指摘も。

そして、ギリシャ初の女性大統領・サケラロプル大統領、さらに首相夫妻とも懇談。

また支援施設では、ギリシャ手話で交流。パルテノン神殿には、ギリシャ国旗と同じ、青と白の装いで、遺跡の修復状況を視察されました。

3回目となる外国公式訪問を終えた佳子さま。しかし、こうした皇室の活動に関わる問題が今、進行しています。それは「皇族の減少」です。

■皇族の減少で未来の皇室は…

4月の園遊会の映像を見ても、天皇陛下と秋篠宮さま以外は、女性ばかり。女性皇族は、結婚されると皇室を離れるため、今後、公務の担い手が不足することなどが懸念されます。

そこで、5月から国会で始まったのが、衆参の議長や、与野党代表者が出席する皇室の課題に関する全体会議。

皇族数の確保に向けて、女性皇族が結婚後も皇室に残る案などが議論されましたが、意見の隔たりもあり、今国会でのとりまとめは困難に。

また今回、正面から議論されていない課題…それが皇位継承を巡る問題です。2005年、愛子さまの誕生を受け、小泉政権の時に、「女性・女系天皇」を容認する報告書がまとめられましたが、具体的な動きは進んでいません。

現在、皇位継承資格をもち、次世代を担う男子は、秋篠宮家の長男・悠仁さまだけとなっています。皇室問題を研究する歴史学者の河西教授は…

河西秀哉 准教授(名古屋大学大学院・歴史学):

「現在の議論は『公務を担ってもらう人を増やす形』になっていて『安定的な皇位継承』という問題については、基本的に議論されていない。結局、先送りになっている」