LMEニッケル、2万ドルもみ合い

AI要約

ロンドン金属取引所(LME)ニッケル現物セツルメントは、供給過剰の影響で2万ドル前後で推移している。

ニューカレドニアの生産停止が相場に与える影響は限定的で、短期的な上昇は見込まれない。

ニッケル相場は今後も小幅な上下を続けると見られる。

ロンドン金属取引所(LME)ニッケル現物セツルメント(前場売値)はトン2万ドル前後でもみ合う展開を見せている。ニッケルの生産地である仏領ニューカレドニアの情勢不安を機に現地20日におよそ9カ月半ぶりに2万1000ドルを突破したが、世界のニッケル市場では供給が需要を上回る水準であることが相場を抑える要因となっている。ニューカレドニアのニッケルメーカーによる生産停止も「実際の世界需給に対する影響は限定的であり、このまま上昇するとは考えていない」(商社筋)との声があることから、ニッケル相場はしばらく小幅な範囲での上下となりそうだ。