ドル円の今年のピークは160-165円、BofAが予想引き上げ

AI要約

BofA証券は、ドル・円相場の短期トレードレンジを160-165円に引き上げた理由を、M&Aやキャリー取引による資金の動向に求めている。

山田修輔主席FX・金利ストラテジストは、9月末の予想を157円から161円に引き上げ、年末の予想は155円とした。これは、米国の金利引き下げによる影響を見越している。

160円か165円かで財務省は今年、円を確実に防衛できるとの見解を示しているが、市場のボラティリティーや資金流動によって変動する可能性がある。

(ブルームバーグ): ドル・円相場の短期的な取引レンジについて、BofA証券は160-165円に引き上げた。合併・買収(M&A)やキャリー取引による資金の動きを理由に挙げた。

BofA証券の山田修輔主席FX・金利ストラテジストは、9月末の予想を157円から161円に引き上げたと、リポートで説明。

年末時点の予想は155円で据え置いた。米連邦準備制度が12月に金利を引き下げ、米国債利回りの低下を促すと見込む。

「日本からの資金流出の加速と市場の低いボラティリティーを踏まえると、160円が堅い天井にはならないかもしれない。とは言え、160円か165円かで財務省は今年、円を確実に防衛できるとわれわれは考えている」と山田氏はリポートに記した。

原題:BofA Shifts Dollar-Yen Peak Forecast to 160-165 on M&A Flows(抜粋)

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