中国、台湾周辺での軍事演習を終了-過去1年間で最大規模

AI要約

中国は、台湾周辺での広範囲な軍事演習を終了し、新総統の就任後に111機の中国軍機や海軍艦艇を展開した。

中国政府は台湾の新政権に不快感を示し、中国軍事演習は台湾独立への警告であり、国際社会の懸念を引き起こしている。

台湾は中国に対し、海峡と地域の平和と安定に責任を持つよう求めており、国際的な緊張が高まっている。

(ブルームバーグ): 中国は、台湾周辺での広範囲な軍事演習を終了した。頼清徳新総統の就任から数日後の23日に開始していた。

中国国営中央テレビ(CCTV)の軍事ニュースチャンネルは25日、中国人民解放軍が台湾に対する「全ての任務を成功裏に完了」したと伝えた。台湾国防部(国防省)によれば、過去2日間で計111機の中国軍機と数十隻の中国海軍艦艇が台湾を包囲した。

中国人民解放軍国防大学のチャン・チー准教授はCCTVのインタビューで、今回の演習で常態化された慣行の新時代に入ったと指摘。「中国人民解放軍は、台湾の分離主義者が挑発的な行動をとるたびに一歩ずつ前進していくだろう」と述べた。

中国政府はこの数日間、台湾の新政権に不快感を示し、頼氏が台湾独立を求め地域を不安定化させていると主張した。中国軍による今回の台湾周辺での軍事演習は過去1年間で最大規模だった。

中国の国営新華社通信は軍報道官を引用し、軍事演習は「『台湾独立』勢力の分離主義的行為に対する強い懲罰」を意図したものだと報じた。

台湾総統府の郭雅慧報道官は25日の声明で、「中国の最近の一方的な軍事的挑発は、台湾海峡の平和と安定の現状を損なうだけでなく国際秩序に対する公然とした挑発であり、国際社会の深刻な懸念と非難を呼び起こしている」と表明。中国に対し「台湾とともにグローバルな責任を負い、台湾海峡と地域の平和と安定の維持に努める」よう求めるとした。

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原題:China Ends Its Biggest Military Drills Around Taiwan in a Year(抜粋)

--取材協力:Kathy Chen、Samson Ellis、Debby Wu.

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