〔東京外為〕ドル、157円台前半=良好な米PMIで上昇(24日午後5時)

AI要約
24日の東京外国為替市場でのドルの対円相場は、良好な結果を受けて157円台前半に上昇した。午後は相場がこう着し、上値を試す雰囲気はなかった。米国市場では利下げが先送りされる見方が台頭し、ドル高・円安水準を記録した。米国市場の好調な指標により、ドル円相場は157円台前半で高値を切り上げたが、さらなる上昇が見られなかった。米国時間には耐久財受注などが発表され、指標次第で上昇する可能性もある。ユーロは対円で上昇し、対ドルは小幅下落した。1ユーロ=169円98~170円00銭、対ドルでは1.0824~0824ドルとなっている。

 24日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米PMIなどの良好な結果を受けて、1ドル=157円台前半に上昇した。午後5時現在は、157円04~06銭と前日(午後5時、156円75~76銭)比29銭のドル高・円安。

 午前は、実質的な五・十日による国内輸入企業の買いでじり高となり、157円10銭台に水準を切り上げた。その後は、利益確定や持ち高調整の売りに押され、157円00~10銭台で伸び悩んだ。午後は、売買に決め手を欠き、同レベルでこう着した。

 前日の米国市場では、週間新規失業保険申請件数が市場予想よりも良好だったほか、5月の米PMIは製造業、サービス業ともに予想を上回った。また、ボスティック・アトランタ連銀総裁が「物価にはまだ上振れリスクがある」と語ったことなどから、FRBによる利下げが先送りされるとの見方が台頭。ドル円は政府・日銀が介入を実施したとみられる1日以来、約3週ぶりのドル高・円安水準を付けた。

 東京市場のドル円は、米市場で買われた流れを引き継ぎ、157円台前半で高値もみ合いとなった。ただ、一段と買い上がる材料は見当たらなかったほか、「157円台は政府・日銀がいつ介入を行ってもおかしくないレベル」(外為仲介業者)とされ、上値を試す雰囲気はなかった。

 米国時間に4月の米耐久財受注などが発表されるほか、ウォラーFRB理事の講演が予定される。好調な指標が続けば、前日高値157円19銭を抜けて上昇に弾みがつく可能性がある。

 ユーロは対円で上昇、対ドルは小幅下落。午後5時現在は、1ユーロ=169円98~170円00銭(前日午後5時、169円76~77銭)、対ドルでは1.0824~0824ドル(同1.0828~0829ドル)。