想像以上に恐ろしい「パワーウインドウ」の実態 ゴボウもスパッと切断!? 思わぬ事故まねく「危険な死角」と「絶対やっておくべき対策」とは

AI要約

クルマの窓は、かつて手で操作していたが、現在は自動で開閉できるパワーウインドウが主流となっている。

パワーウインドウによる誤操作事故が多く、特に子どもの巻き込み事故が起きやすい。

安全のためには窓の操作時に十分に様子を確認し、チャイルドシートやチャイルドロックの活用も大切。

想像以上に恐ろしい「パワーウインドウ」の実態 ゴボウもスパッと切断!? 思わぬ事故まねく「危険な死角」と「絶対やっておくべき対策」とは

 クルマの窓は、かつて「レバーを手でグルグル回して開け閉めする」とタイプでした。

 

 しかし現在は、スイッチを押したり引き上げたりするだけで自動で開け閉めできるタイプがほとんどです。

 

「パワーウインドウ」と呼ばれるこの機能ですが、誤操作によって思わぬ事故が起きる可能性もあります。どういうことに注意すべきなのでしょうか。

 パワーウインドウによる誤操作事故は多発しており、最近でも2023年12月に高松で2歳男児が挟まれる事故が発生。今年5月21日にも都内で女児が挟まれる事故が起きています。

 誤操作による事故でよくあるのが、このように子どもが巻き込まれる事故です。一般的に、大きく分けて以下の2つの事故が起きやすいからです。

 具体的には、「子どもが自分で操作して巻き込まれた」「親が運転席から操作して、子どもが巻き込まれているのに気づかなかった」というもの。

 特に後者は、後部座席にいる子どもの様子がなかなか確認しにくく、「後ろの窓、空いてるな。エアコンの冷気がもったいない」という判断だけで、空いている窓の下のほうを確認せずついついスイッチ操作をしてしまう場合があります。

 さらにパワーウインドウには「押しっぱなしにしなくても、一度長く押せば(あるいは引きあげれば)あとは勝手に窓ガラスが上げ下げする」というモードがある場合があります。

 例えばドライバーが前席のパワーウインドウスイッチから後席の窓を閉める操作をし、スイッチから手を離すとともに、動いている後ろの窓の様子への意識すら外れることも十分に考えられます。

 窓ガラスが閉まり切るまで、しっかり窓の様子を確認するのが大切です。

 いっぽう前者の「子どもが勝手に触った」への対策ですが、幼児の場合、一番の対策は「チャイルドシート」です。正しく設置すれば、そもそも窓のスイッチに手が届かないし、窓に身体が届かず挟まれる心配もありません。

 また、ドアを勝手に開けられないようにする「チャイルドロック」は、パワーウインドウにもあるといいます。国産ディーラーのスタッフも「ロック機能の存在を知らず、使っていない人もいます。パワーウインドウの子どもの事故を防ぐために、活用していただきたいですね」と話します。