〔米株式〕ダウ反発、66ドル高=新規材料待ち、ナスダック最高値(21日)☆差替

AI要約
ニューヨーク株式市場は21日、新規材料待ちで方向感に乏しく、反発した。ダウ工業株30種平均は66.22ドル高で3万9872.99ドル、ナスダック総合指数は37.75ポイント高で1万6832.62に終了。FRB高官の発言やFOMC議事要旨を控え、市場は様子見ムード。ダウ個別銘柄ではIBMやJPモルガン・チェースが上昇、一方でスリーエムやベライゾンが下落。市場では利下げ観測が高まっており、ウォラー理事の発言が焦点になっている。

 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク株式相場は、新規材料待ちで方向感に乏しい中、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比66.22ドル高の3万9872.99ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は37.75ポイント高の1万6832.62と、2日連続で史上最高値を更新して引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2148万株増の8億3484万株。

 この日は米主要経済指標の手掛かりに欠けたが、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)の高官が発言。ウォラー理事の金融政策に関する見解などが伝わったものの、翌日明らかにされる連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、人工知能(AI)ブームをけん引する米半導体大手エヌビディアの決算を控え、様子見ムードが強かった。

 こうした中、ダウは取引序盤から強含みに推移。マイナス圏に沈む場面もあったが、利下げ期待を背景に終日底堅く推移した。ダウ構成銘柄では、ボーイングなど資本財セクターは売られた。

 市場では「ウォラー理事の発言は利下げ観測を高める内容だったのではないか」(日系証券)との指摘が聞かれた。

 ダウの個別銘柄では、IBMが2.1%高。JPモルガン・チェースが2.0%高。ゴールドマン・サックスが1.6%高。ウォルマートが1.5%高。ユナイテッドヘルス・グループが1.2%高。ナイキが1.1%高。マイクロソフトが0.9%高。

 一方、スリーエムが2.0%安。ベライゾン・コミュニケーションズが1.3%安。セールスフォースが1.2%安。