廃車の天国 米巨大ジャンクヤードで見つけた「お宝」 40選 前編 日本車も多数発見

AI要約

ローナーズ・オート・パーツ(Rohner’s Auto Parts)は、米国中西部ミネソタ州にある広大なジャンクヤードで、数千台のクルマが部品取りや解体を待つ様子が伝えられる。

敷地内には1990年代から2000年代にかけて生産された車両だけでなく、古い米国車、欧州車、日本車も並んでおり、興味深い廃車が多く見られる。

取材班がリンカーン・タウンカーとAMCペーサー、フォルクスワーゲン・シロッコなど著名な車両に出会い、それぞれの車の状況や特徴に触れながら、続編記事の魅力を紹介する。

廃車の天国 米巨大ジャンクヤードで見つけた「お宝」 40選 前編 日本車も多数発見

米国中西部ミネソタ州の秘境、ローナーズ・オート・パーツ(Rohner’s Auto Parts)へようこそ。

80エーカー(約32万平方メートル)の広大な敷地には、主に部品取りや解体を待つ何千台ものクルマが並んでいる。

このジャンクヤードは以前、『巨大ジャンクヤードで見つけた味わい深い廃車 40選』という記事でもご紹介した。今回はその続編として、さらに興味深い廃車の数々を写真とともに紹介していきたい。

ローナーズ・オート・パーツ(以下、ローナーズ)には、1990年代から2000年代にかけて生産された車両が多いが、この写真をご覧いただければわかるように、古い米国車、欧州車、日本車も並んでいる。

取材班はこの1990年代のリンカーン・タウンカーで敷地内を巡りたかったのだが、「Not for Hire(自家用)」のステッカーと「No Drinking(飲酒禁止)」のサインに気づき、肩を落とした。

見た限りでは、このリムジンの最期はそれなりに物悲しいものになりそうだ。おそらく、このまま破砕機に一直線だろう……。

AMCペーサーにつけられたニックネームの1つは「空飛ぶ金魚鉢」だった。残念なことに、金魚はすべてこのクルマのフロントガラスを突き破って逃げてしまったようだ。

3ドアのコンパクトカーであるペーサーは、1975年から1980年まで合計28万台が販売された。

1970年代半ばに発売されたフォルクスワーゲン・シロッコは、カルマンギアの後継となる渾身のクーペだった。この車両はシロッコIIで、細長いウェッジシェイプのボディ、ソフトなライン、リアウィンドウ上部のスポイラーによって識別できる。米国での販売は1988年に終了したが、欧州では1990年代初頭まで続き、全世界で79万5734台が販売された。

シロッコは2008年に第3世代として待望の復活を遂げたものの、大西洋を渡ることはなかった。