SBG出資の米医療AI企業、米証券各社が強気でカバー開始

AI要約

米大手証券会社がソフトバンクグループが出資する米医療AI企業テンパスAIに強気な投資判断を下し、臨床・分子データの活用が強力な診断・検査キットにつながる可能性が期待されている。

テンパスAIは遺伝子検査を臨床医や病院システムに販売し、腫瘍学や神経精神医学、放射線学、循環器学などの分野で活動している。

証券各社はテンパスAIのIPOの引受会社で、最高目標株価は50ドルで、株価は一時7%上昇した。JPモルガンは2027年までの売上高伸び率を約33%と予想し、実質的な損益は25年後半までの黒字化を見込んでいる。

SBG出資の米医療AI企業、米証券各社が強気でカバー開始

[9日 ロイター] - 米大手証券会社が9日、ソフトバンクグループ(SBG)が出資する米医療AI(人工知能)企業テンパスAIのカバーを強気な投資判断で開始した。AIを活用した同社の臨床・分子データが、より強力な診断・検査キットにつながる可能性が期待されている。

同社は腫瘍学や神経精神医学、放射線学、循環器学などの分野で遺伝子検査を臨床医や病院システムに販売している。

カバーを始めたのはJPモルガン、モルガン・スタンレー、BofAグローバル・リサーチ、スタイフェルなど7社。投資判断は「バイ」または「オーバーウエート」で、目標株価の最高はTDコーエンの50ドル。

これらの証券各社はテンパスの新規株式公開(IPO)の引受会社で、いわゆる「沈黙期間」が9日に終了し、最初のレーティングを発表した。

これを受け、同社株は9日の取引で一時7%上昇し、35.75ドルの高値を付けた。株価は新規上場初日6月14日の引け時点から8日引けまでに17.5%下落していた。

JPモルガンは、2027年までのテンパスの売上高伸び率が約33%になると予想している。実質的な損益は25年後半までの黒字化を見込む。