“岩手山→岩木山”チラシ問題 マンション建設業者が市長に謝罪

AI要約

盛岡市紺屋町に建設中の高層マンションのチラシで岩木山が岩手山と間違われた件について、タカラレーベンの役員が市長に謝罪。ネット上の画像を誤って使用したことが原因であると説明。

広告代理店関係者も誤りに気づかず、チェック体制を見直すことを約束。内舘市長は市民への謝罪を求める。

チラシには左右反転した岩木山が掲載されており、誤掲載が確認された。同社は混乱を招いたことに反省し、今後の注意を固めると述べた。

“岩手山→岩木山”チラシ問題 マンション建設業者が市長に謝罪

 盛岡市紺屋町に建設中の高層マンションのチラシに岩手山ではなく岩木山(青森県)の画像が使われていた問題で25日、マンションを手がけるタカラレーベンの役員らが盛岡市役所で内舘茂市長と面会し、謝罪した。同社ホームページなどでの謝罪に加え、近隣住民との会合の場を今後設ける考えを示した。

 同社マンション事業本部長の手島芳貴取締役は「市民に大変な混乱を招いてしまっていることに対して深く反省している。今後はチェック体制を厳しくしながら、このようなことがないように努める」とわびた。

 同席した広告代理店関係者らは、3月に撮影した岩手山の画像を初夏のイメージに加工する際に誤りがあったと説明した。インターネットで検索した画像を参考にしようとし、ネット上の岩木山の画像を取り違えて使用。その後のチェックでも間違いに気づかなかったという。

 内舘市長は「今日は私に謝罪していただいた。ただ本当にその気持ちがあるなら、謝罪する相手は私ではない。伝えるのは市民に対してだ」と今後の対応を求めた。

 チラシは6月上旬、盛岡市などで配布された。「岩手山ビューと圧倒的な開放感を愉(たの)しむ」などとPRしながら、描かれたのが岩手山でないことに気づいた市が同社にメールを送付。同社が誤掲載を認めた。同社は毎日新聞の取材に対し、チラシに載せた岩木山が左右反転した裏焼きだったことも認めている。【釣田祐喜、佐藤岳幸】