「高速が不便すぎる県庁所在地」脱却へ!?「高松環状道」いよいよ概略ルート決定へ 高松道から中心街へ直結で「空港アクセス大渋滞」緩和にも期待

AI要約

国土交通省 香川河川国道事務所は2024年6月12日、高松市内で検討中の高規格道路「高松環状道路」について、計画段階評価の2回目アンケートを開始すると発表しました。

いよいよ、概略ルートが最終決定されることになります。

香川県の県庁所在地である高松市は、アクセス性に難を抱えており、高松環状道路の必要性が高まっています。

構想では、環状ルートの一部を先行実現させることが計画されています。

現在、概略ルートの最終決定に向けて3案が提示され、住民からの意見を募集しています。

「高速が不便すぎる県庁所在地」脱却へ!?「高松環状道」いよいよ概略ルート決定へ 高松道から中心街へ直結で「空港アクセス大渋滞」緩和にも期待

 国土交通省 香川河川国道事務所は2024年6月12日、高松市内で検討中の高規格道路「高松環状道路」について、計画段階評価の2回目アンケートを開始すると発表しました。

 

 いよいよ、概略ルートが最終決定されることになります。完成すればどう便利になるのでしょうか。

 香川県の県庁所在地である高松市ですが、市街中心部から高松自動車道を利用する場合、約7kmも離れた高松中央IC、あるいは西側の高松檀紙ICまで行く必要があり、アクセス性に難を抱えています。

 南北軸となる国道11号は慢性的な渋滞で、高松空港の利用にも支障をきたすことが悩みの種となっています。

 これらの「市街中心部~高速・空港・郊外」の課題を解決するため、「高松環状道」の検討が進行中です。

 構想では、中心街と高松空港を南北直径とする環状ルートとなっていますが、ひとまず今は「高松檀紙IC~中心街」という、環状道の「左上部分」を先行実現させようとしています。

 もともとJR高松駅付近(高松港)までの計画でしたが、前回アンケートの意見をふまえ、さらに琴電をまたいで東進し、朝日町の臨海工業地帯まで伸ばす構想に延伸されています。

 さて、事業着手までは、まず「計画段階評価」で「概略ルート」を決定する必要があります。その後、環境アセスメントと都市計画決定の手続きを完了させて、いよいよ事業化待ちということになります。

 今回はいよいよ、その概略ルートについて、3案から「最終決定」するプロセスに入ります。

 その3案というのは、

【A案】高松檀紙ICからほぼ真北へ向かい、臨海部から東進するもの。

【B案】国道11号の手前で高松道から北へ分岐し、稲荷山をトンネルで抜けて臨海部へ出るもの。

【C案】国道11号交差部にICを設け、そこから北へ国道11号を拡幅。

というものです。

 住民向けアンケートをはじめ意見聴取は13日から開始され、翌月8日まで行われる予定です。

 ちなみに前回の事前アンケート調査では、特に解決を望む区間として国道11号が過半数を集め、特に解決を望む課題としては「渋滞を避けた車両が生活道路に入り込む危険」が最多(35%)となっています。