スポーティーで気持ちの良い走り! FELO「FW-03」が既存の電動スクーター観を大きく変える!?

AI要約

国内で注目を集めている中国の電動バイクブランド「FELO」が新たに原付二種スクーター「FW-03」を発表。

外観はホンダの過去のバイクを思わせるデザインでありながら、オフロード走行も得意なスクーター。

LEDライトやTFT液晶ディスプレイを搭載し、パワーユニットは1000Wのモーターと4176Whのリチウムイオンバッテリーを採用。

スポーティーで気持ちの良い走り! FELO「FW-03」が既存の電動スクーター観を大きく変える!?

 いま、国内で高い注目を集めているのは、中国に拠点を置く電動バイク専門ブランド「FELO」です。以前に小さな車体がかわいらしい原付スクーター「M壱(M1)」を紹介しましたが、今回はクラスを1ランクアップした原付二種スクーター「FW-03」です。

 クラスは1ランクですが、車格は数ランクアップしているのではと思わせるほど、大きな差があります。M壱が原付クラスのなかでも小さい車格なのに対し、FW-03は原付二種にしては大きめなので、なおさらそう感じるのでしょう。同じ電動スクーターでありながら、違いの大きさやバリエーションの豊かさに、FELOのメーカーとしての期待が広がります。

 さて、FW-03を眺めてみると、M壱同様、なんだかホンダの過去のバイクを思い出してしまいますね。とりあえずそれは置いておいて、FW-03はその見た目どおり、オフロード走行も得意とするスクーターです。スクーターでオフロードというと意外な気もしますが、よくよく考えると同様のコンセプトを持つモデルは多くあることに気づきます。

 ホンダ「ADV160」、ヤマハ「BW’S」シリーズ、SYM「ADX125」など、ニッチのようでいて、じつは一定数のファンがいるのがオフロードタイプのスクーターだといえるでしょう。

 FW-03をさらに詳しく見ていきます。スタイリングは前述の通り、ホンダが30年前に出した「EZ-9」を彷彿とさせるもの。しかし、EZ-9はコース専用車両で、FW-03は公道モデルです。当然ながら、灯火類やナンバープレートなどを装着しています。

 未来感のあるデザインを持たせるなら、灯火類がない方がスッキリして、より未来感=非現実感を持たせやすいのですが、FW-03はデザイナーの妙技によって、秀逸なルックスに仕上げられています。

 ヘッドライトをはじめとする灯火類はLEDで、ナンバープレートはスイングアームに装着されたリアフェンダーにマウント、メーターは5インチTFT液晶ディスプレイを採用しています。このように各パーツは丁寧にアプローチされていて、デザインコンセプトを崩していません。シンプルだけどインパクトの強いデザインは、所有欲を満足させてくれそうです。

 パワーユニットは定格出力1000W、最大出力5kWを誇るモーターを採用。バッテリー容量は4176Whで、着脱不可のリチウムイオンバッテリーを搭載しています。最大航続距離は50km/h走行で160km。当然、実際の走行ではこれより少なくなると思いますが、回生エネルギーシステムを採用しているため、どこまで航続距離を維持できるのかも気になるポイントです。