あまりの高額さに激怒する英国の子供たち……インフレのいま、世界で一番アイスクリームが高いのは世界のどこか？

インフレが進む英国では、アイスクリームの価格も高騰している。

そんななか、イングランド中部に住む8歳の双子の姉妹が、アイスクリームの高さに激怒するTikTokビデオがバイラルになったと、英紙「デイリー・メール」が報じている。公園に停まっていたワゴン車で、ガムが中に入ったフローズンアイスを2つ買おうとしたら9ポンド（約1800円）もしたのだ。1つ4.5ポンド（約900円）である。

これから暑くなるにつれ、アイスクリームをより食べたくなるかもしれない。世界各地でインフレが進むいま、その価格はどれくらいになっているのか、英紙「ガーディアン」が調査した。

ヨーロッパ内でアイスクリームが比較的安いのは、意外にもドイツだ。アイス店で1スクープを買ったときの平均価格は1.72ユーロ（約290円）だ。しかし、値段は地域差が大きく、最も高い南東部ミュンヘンの2.12ユーロ（約360円）に対し、西部ルール地方のボーフムでは1.4ユーロ（約240円）となっている。

ドイツ人はアイス好きで、毎年一人当たり平均8リットルのアイスクリームを消費し、アイス店は約9000店舗もある。独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」によると、アイス価格は近年、エネルギーと原材料価格の高騰で販売価格も急上昇した。労働者不足も相まって、閉店する店も増えている。

それでも他国に比べてまだ安い。ドイツより平均給与が少ないクロアチアで1スクープが3.50ユーロ（約600円）、イタリアでは2.50ユーロ（約425円）だ。

スペインのアイスクリーム店もドイツより高価だ。首都マドリードの世界遺産・レティーロ公園にあるイタリアンジェラート店で売られているアイスは、Sサイズが2.60ユーロ（約440円）、Mサイズが3.50ユーロ（約600円）、Lサイズが4.20ユーロ（約715円）だ。しかし、スーパーマーケットでは、1～2ユーロ（約170～340円）で買える。