ガザのワクチン接種「90%達成確信」 WHO、55万人以上の子に

AI要約

WHOの担当者はガザ地区でのポリオワクチン接種が90%の子どもに達成されたことを確信している

ポリオワクチン接種はガザ全域の10歳未満の子どもを対象に実施され、北部では燃料不足で1日遅れて開始

接種第1段階が終了し、55万人以上の子どもが予防接種を受けた。人道的な戦闘休止への感謝と停戦に向けた努力を呼びかけ

 世界保健機関(WHO)のパレスチナ自治区の担当者は12日、ガザ地区でのポリオワクチン接種がガザの子ども90%への接種という目標を達成したことを「確信している」と述べた。同日が接種の最終日だった。

 ポリオワクチン接種は、ガザ全域の10歳未満の子どもを対象に、1日から中部、南部、北部の順で各3~4日ずつ実施された。北部では燃料などが届かずに開始が1日延期されたという。

 担当者は12日の会見で、同日に北部での接種が終了し、ガザ全域での接種の第1段階が終わる見込みだとした。11日までに55万人以上の子どもが予防接種を受けたといい、「人道的な戦闘休止が尊重されたことに感謝するとともに、すべての当事者が停戦に向けて努力することを強く求める」と話した。(ブリュッセル=森岡みづほ)