アサンジ被告、サイパン島で出廷 亡命収監、12年に終止符

AI要約

米国で機密暴露の罪に問われたウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ被告が司法取引で罪を認め、収監を免れる見通し。

アフガニスタンやイラクでの戦争に関する機密文書を公表し、米外交に影響を与えた経緯を持つアサンジ被告の長い亡命生活が終わる。

英国での収監が5年2月の禁錮期間に充てられ、判決後は母国オーストラリアに帰国する予定。

 【サイパン共同】米国で機密暴露の罪に問われ、英国で収監されていた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)は26日、米自治領サイパン島の連邦地裁に出廷した。司法取引で罪を認める代わりに米国での収監を免れ、自由の身になる見通し。2012年以降、約12年に及んだ亡命生活や収監に終止符が打たれる。

 ロイター通信によると、禁錮5年2月を言い渡されるが、英国での収監がこれに充てられる。判決言い渡し後に母国のオーストラリアに戻る。

 09~11年にアフガニスタンやイラクでの戦争に関する米軍機密文書を次々に公表し、米国の外交や世界に衝撃を与えた。

 米国は19年にアサンジ被告の起訴を発表。元米陸軍兵と共謀して機密文書を不正入手し、ウィキリークスで公開したとしている。

 アサンジ被告は10年に別事件で英国の警察に逮捕され、保釈中の12年に在英エクアドル大使館に駆け込み、約7年間籠城した。エクアドル政府が政治亡命の受け入れを撤回し、英警察が19年、米国の要請に基づき身柄を拘束した。