闘病中のキャサリン妃に「英国民の深い愛情」 チャールズ国王「奇跡的な回復」の影にカミラ王妃

AI要約

チャールズ国王が公表したがんを治療しながら、復帰し、笑顔で公務をこなしている。

国王はユーモア溢れるネクタイや、多くのイベントに参加し、奇跡的な回復を遂げている。

今後も外国訪問や公式行事に参加予定で、健康な姿を見せている。

闘病中のキャサリン妃に「英国民の深い愛情」 チャールズ国王「奇跡的な回復」の影にカミラ王妃

 英王室はいま、シニアロイヤルのうち2人ががんに罹患するという異常な状態にある。その2人とは、チャールズ国王(75)とキャサリン皇太子妃(42)。それぞれ、現在はどんな様子なのだろうか。

■チャールズ国王が選んだのは、ピンク地の恐竜柄ネクタイ

 チャールズ国王ががんを公表したのは、今年2月のことだ。治療を続けた結果、4月30日には宮殿外での対面公務に復帰。カミラ王妃(76)と一緒にがん専門病院などを訪問し、専門家や患者と親しく話した。

 この日、目を引いたのがチャールズ国王のネクタイだ。ピンク地に無数の恐竜(ティラノサウルス)が並ぶかわいらしいデザイン。気づいた人々には笑顔が広がり、「国王はがんに立ち向かう覚悟や勇気をユーモアに包んで示した」と報じられた。すると今度は、動物や自然現象をテーマにしたロンドンの自然史博物館が、展示中のティラノサウルスの骨格標本に国王がプリントされたネクタイをつけた。博物館による粋な公務復帰のお祝いだった。

 5月8日、チャールズ国王はバッキンガム宮殿で、約8千人のゲストを招いたガーデンパーティーを開催した。会場で国王は、できるだけ多くの人と接しようと歩き回り、ジョークを連発。医師からは、時間の短縮と握手する人数の制限を求められたが、耳を貸さなかったという。その後も、スナク首相との会談など48時間のうちに5つもの大きなイベントをこなし、メディアは「奇跡的な回復」と書き立てた。

 チャールズ国王は、外国訪問も予定している。6月6日には、フランスのノルマンディー地方をカミラ王妃と公式訪問する。第二次世界大戦中の1944年、ノルマンディー上陸作戦が行われてから今年で80年。チャールズ国王とカミラ王妃は各国の首脳が集まる記念追悼式典に参加する予定だ。

 6月15日にある国王の「公式誕生日」にも出席を決めている。公式誕生日は「トゥルーピング・ザ・カラー」と呼ばれ、兵士たちによるパレードなどが行われる。2度目の公式誕生日となるチャールズ国王だが、今回は騎乗ではなく馬車に乗ることにするという。エリザベス女王が晩年に騎乗から馬車に切り替えたことを踏襲したものだ。