# 被災者の物語
2024.08.06
〈能登地震から7ヶ月〉「痛い」「助けて」「水飲みたい」隣接するビルが倒壊して妻子を失った父親の脳裏に今も浮かぶ光景…「なんで倒れたんだよ、倒れないように打たれたはずの杭が折れるって…」
多くの人が穏やかな元日のだんらんを過ごしていた夕方、最大震度7の大地震が能登半島を襲った。未曾有の大震災の発生から7ヶ月以上が経った今も、石川県・輪島朝市通り周辺には、倒壊した家屋やビルが多数残っている。被害の象徴といわれる7階建ての「五島屋ビル」は耐震性の高い鉄筋コンクリート造だったが、根元