# 罪業 2024.09.15 「源氏物語」を角田光代の現代訳で読む・柏木③ ついに生まれた「罪の子」光君が募らせる苦い思い 輝く皇子は、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部。彼女によって書かれた54帖から成る世界最古の長篇小説『源氏物語』は、光源氏が女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵を描いてい