# 浄土信仰
2024.08.24
激しい摩耗、よくぞ遺った阿弥陀立像 大津・聖衆来迎寺石棺仏 石仏は語る
寺伝によれば、延暦9(790)年、最澄がこの地に地蔵菩薩を祀(まつ)る寺院を建立し、地蔵教院と称しました。長保3(1001)年には比叡山横川(よかわ)恵心院の恵心僧都源信が修行に入り、浄土念仏の道場として改称したのが聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)の起源と伝えます。正式名の紫雲
2024.07.14
求道祈念、切ないほどの信仰心 堺の十輪院板碑 石仏は語る
十輪院の境内すぐ左手脇に建立されており、大きさとしては背の高い板碑になります。花崗岩(かこうがん)製で、高さ約200センチ、上部幅は約30センチ、下部幅約35センチ、厚さ約20センチを測ります。細長い舟形の頂部山形は尖(とが)ってみえます。横帯は一条の切り込みですが、頂部からの出っ張りと幅のあ