# 時代変遷 2024.07.14 【書評】『勇気論』往復書簡のスタイルをとった「回想の現代史」 内田樹氏が今の日本社会に欠ける「勇気・正直・親切」について考察する 【書評】『勇気論』/内田樹・著/光文社/1870円【評者】関川夏央(作家) いまの日本社会に欠けているもの、それは「勇気・正直・親切」だと内田樹はいう。この本は、編集者がそれらの言葉から導かれた記憶を書簡にしたため、著者・内田樹が長い返書を書くというスタイルでつくら