# 戦犯裁判
2024.08.12
【書評】鴻巣友季子氏が選ぶ、79年前の戦争を知るための1冊 『通訳者と戦争犯罪』 “軍の代理人”として重刑や極刑に処された人たち
敗戦から今夏で1979年。戦争を体験した世代の高齢化に伴い、300万人以上もの犠牲者を出した、悲惨な先の大戦に関する記憶の風化が心配されている。いっぽう、世界を見わたせばウクライナやガザなど、未だ戦火は絶えず、さらに海洋覇権奪取を目論む中国、核ミサイルの実戦配備を急ぐ北朝鮮など、我が国を取り
2024.06.21
なぜ下士官までが極刑に 41人が死刑 石垣島事件の特殊要因は~28歳の青年はなぜ戦争犯罪人となったのか【連載:あるBC級戦犯の遺書】#47
ポツダム宣言の受諾によって、「戦争犯罪人」が処罰されることになった敗戦国、日本。米軍がBC級戦犯を裁いた横浜軍事法廷では、命令による実行者で下士官や兵の場合は、情状酌量されるケースもあった。しかし、石垣島事件では藤中松雄ら下士官二人が極刑を執行された。同じ米軍機搭乗員が殺害された事件と何が違っ
2024.06.14
「命令の実行者が絞首刑」石垣島事件の過酷な判決 ほかのBC級戦犯裁判はどうだった~28歳の青年はなぜ戦争犯罪人となったのか【連載:あるBC級戦犯の遺書】#46
米軍機搭乗員3人の殺害に対して、41人に死刑が宣告された石垣島事件。最終的に7人に死刑が執行されたが、そのうち4人は「命令に従った」実行者たちだった。しかし、横浜裁判にかけられた他の米軍機搭乗員の処刑事案では、実行者でも将校のみを起訴し、下士官以下は被告にすらなっていない事件もあった。この差は
2024.05.31
「命令に従った」は通用しない 問われる個人としての戦犯~28歳の青年はなぜ戦争犯罪人となったのか【連載:あるBC級戦犯の遺書】#44
米軍機搭乗員3人の殺害に対して、41人に死刑が宣告された石垣島事件。戦犯裁判にかけられた元日本兵たちは、米軍の調査官らから「共同謀議」が成立するように「命令なく自主的にやった」という内容を強要、誘導された調書を取られ、その後弁護人に「命令があった」と訴えた。しかし、「命令に従った」としても死刑
2024.05.10